7月22日(月)に、慶応義塾大学日吉キャンパス来往舎 大会議室にて
CPHS調査研究会のキックオフミーティングを兼ねた、第1回講演会が開催されました。
CPHSとは、Cyber-Physical & Human Systems の略で、既に多くの研究がなされてきたサイバーフィジカルシステムにさらに人間(あるいは社会)を組み込み、その全体をシステムとして捉えたものを指します。
この調査研究会では特に次の5つの課題について、2年間をかけて研究が行われます。
1. ヘルスケア・リハビリテーション分野における人と機械の共生
2. ロボティクス分野における人とロボット(群)の協調
3. 自動車・航空・交通分野における人とサイバーフィジカルシステムの協調
4. エネルギー分野における人とエネルギー管理システムの相互作用
5. ビル・家庭における人の快適性のモデリング
今回の第1回講演会では、「エネルギーマネジメントと人間社会の関わり」をテーマに、3人の先生方に講演していただきました。
依田高典先生(京都大学)
「スマートグリッド・エコノミクス:フィールド実験・行動経済学・ビッグデータが拓くエビデンス政策」
内田健康先生(早稲田大学)
「非協力複合制御システムの統合メカニズムをつくる」
井上正樹先生(慶応義塾大学)
「都市インフラシステムにおける人間集団の”弱い”制御」
どのお話もとても興味深かったです。
普段はセミナー等の特別な機会がない限りロボティクスの話ばかりしているので、行動経済学の話などは特に新鮮で面白かったです。
CPHS調査研究会は随時メンバーを募集しているそうですので、ぜひ興味をお持ちの方は参加してみてください。